第11次5カ年計画(2006-2010年、十一五)の国家重大科学技術成果に係わる公開取引発表会が13日、北京で開催され、国家財政の支援で実施されている26の科学技術成果が初めてオークションや入札などの形で公開取引された。中国の科学技術成果の実用化に向けた新モデルになると業界関係者はみている。人民日報が14日伝えた。
科学技術部火炬高技術産業開発センターの蔡文沁副主任の紹介によると、今回公開取引された26件の科学技術成果はバイオ医薬品、省エネルギー・排ガス削減、農業技術、情報技術などの分野にわたり、すべて「973計画」「863計画」「科技支援事業」「科技重大特別計画」など国家計画による支援を受けている。「公開で透明な操作、高度に市場化された価格競争体制、規範的な取引フローを通じて、より多くの科学技術成果をいち早く実用化していく試みだ」と蔡副主任は語る。
十一五以降、中国の科学技術成果の実用化メカニズムは改善され、科学技術重大特別計画の実施を通じて開発基礎があり、市場ニーズが見込まれる製品を市場に送り出すことで戦略的新興産業の成長に直接貢献してきた。統計によると、中国の科学技術成果の実用化は大幅に拡大し、同期間中の技術市場の契約取引件数は12万8671件、取引額は2840億元にのぼったという。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年3月14日