頸部脊椎症の主な原因は二つ。一つに血管の圧迫により、頸部へ血液が流れずに停滞してしまうために起こる。もう一つは、脊椎を損傷(主に腰、尾てい骨の損傷)したために、頚椎への血液が停滞してしまうためである。原因が分かれば、解決するのも難しいわけではなく、かっさとマッサージ(「かっさ板」と呼ばれるヘラを使って、顔のツボや皮膚をこする事によって、リンパの流れや血液循環が良くなる)の組み合わせがベストである。
首を前後に曲げる時に痛みを感じる場合、足の太陽膀胱経(膀胱経に属する手を流れる陽経の経絡である)を先にかっさマッサージすれば良い。左右に回した時に痛みを感じる場合は、手の太陽小腸経(小腸経に属する手を流れる陽経の経絡である)を先にかっさマッサージする。痛みが肩まで伝わる場合は、膏肓(肩甲骨と背骨の間にあるツボ)、厥陰兪(背中にあるツボ)からかっさマッサージを始め、次に首をマッサージする。背中の真ん中の脊椎が痛い場合は、後ろから始めて、下に向かってマッサージをしていき、赤みが出なくなるまで続ける。
力を入れてかっさマッサージしても赤みが出ない場合は、通常のマッサージを行う。頸部だけでなく、脊椎の上から始めて尾椎まで進めていく。手のひらの手首に近いところやひじでマッサージすると良い。痛いポイントは痛みがなくなるまでマッサージを続ける。頸椎をマッサージする時は必ず、優しくし、更なる損傷をまねかないためにも、むやみに力を入れてはいけない。このかっさマッサージと通常のマッサージをしっかり行えば、通常の頸部脊椎症は少しずつ改善できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月23日