現在東太平洋を航行中の中国の海洋調査船「大洋1号」が1日、太平洋の海底鉱物資源探査へ向かった。新華社が伝えた。
責任者の倪建宇氏によると大洋1号は中央海嶺南部の、まだ国際的に活動の確認されていない海底熱水硫化物区で「ブラックスモーカー」を探す。
ブラックスモーカーは海底の熱水噴出孔で、海底熱水硫化物区にある。熱水噴出が黒煙に似ているのでこの名がついた。海底のブラックスモーカーと熱水鉱床の発見は、過去数十年で最も重要な海洋科学の成果の1つだ。熱水鉱床には金、銅、亜鉛、鉛、水銀、マンガン、銀など経済的価値のある各種鉱物が埋蔵されており、国家の発展にとって重要な意義を持つ。
大洋1号は昨年12月8日に広東省を出航。今年12月18日に青島へ戻る予定だ。中国にとって過去最大規模かつ最長の遠洋科学調査だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年7月6日