「Maid Time」というメイドカフェがこのほど、長沙にオープンし、大変な人気を集めている。この店では、日本の漫画アニメに出てくるキャラクターの様に、店員にメイドの服装や道具などを身につけさせている。顧客がドアを開けると、二人のメイド姿の店員が出迎え、日本語でやさしく「いらっしゃいませ!ご主人様」と声をかけてくる。また、席に着き軽く呼び鈴を振るとメイドウエイトレスがすぐに駆けつけ、「何をいたしましょうか?ご主人様」と尋ねる。食事が終わって店を出る時は、何人のメイドが一緒に「ご主人様!おうちに帰って来てくださいね」とささやく。
この新しいタイプのレストランがネットで大論争を巻き起こしている。メイドカフェが顧客に提供しているのは、一体サービスなのか、それともただの話の種なのか?顧客はコーヒーを飲みに来るのか、それとも娯楽目当てで来ているのか?
実はこの「舶来品」である「メイドカフェ」は中国で初めての店ではない。2008年に成都市で日本のアニメファンが好きな「メイド」をテーマとする喫茶店が開店されている。
この形式のレストランについて、論争は一度もやむことなく続いている。世論の多くは、中国の文化が外来文化に進出されることにいらつき、特にこの「お色気」を売りとするレストランの文化は、自然と中国国内では反対、罵倒されることになるという。なぜ罵倒されながらも、絶えずこのようなテーマレストランがオープンするのか?店の利益追求の姿勢は明らかだ。
メイドカフェに対して反対意見を持つ人は、「メイドカフェのセールスポイントはお色気があいまいなことだと思わずにいられない。顧客に対する通常使わないような歓迎の言葉、奴隷根性の雰囲気は、世論の異議を呼ばずにいられまい」という。
「メイドカフェは中国文化にマイナスの影響を与えるもので、わざわざこのタイプの飲食店を排斥する必要はないが、文化には清潔さと冷静さを希望する」「この落ち着かない社会ではただ利潤を追求するだけの考えは提唱すべきではなく、健康的な文化を前面に出して発展すべきだ」などとコメントが寄せられている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月14日