山東省のメンタルヘルスセンターの副主任医師張伯全さんは、メイドレストランは娯楽的、面白いモデルで、経営を過度に非難すべきレベルではないが、人格を犠牲して、人間性に背くことを代価とするマーケティングモデルは長続きしないだろうと指摘した。
特色のある飲食文化がもてはやされ、業界の競争が過熱する状況で、飲食業界はさまざまな手段や形式で顧客を吸引しようとする。たとえば、従業員が漢代の衣装、中華風キャミソールを着るように要求されることもある。また、複雑な料理の名前、女体盛り、ひざまずくサービスを提供するなど方法はある程度までは、一部顧客のニーズを満足するものなのだろう。
しかし、もし飲食業界がただひたすら一部の顧客の一部のニーズの満足や経済利益を追求するために、社会に与えるマイナス影響を顧みず、また主流社会の価値観とのマッチングを考慮に入れないと、世論の非難や法律の追及を受ける可能性がある。
ネットユーザの王志順さんは、このようなレストランは男女顧客に「主人様」の待遇を享受させ、ウェイトレスを「召使」にすることで、人と人のアンフェアな状態を作り、またサービス業界の従業員を差別する恐れがあるという。これは封建社会の人身依存の思想を再現するもので、提唱している人々の考えは、自分が生命の主体者であるという理念とまったく相容れないとコメントした。
しかし、一部のネットユーザはこれに対して寛容な態度をとる。「アニメ文化を十分に理解することが必要で、大学生にはアニメ愛好者が多く、週末はメイドカフェに集まって交流するものも多い。メイドの服装や、顧客にご主人様、お嬢様と呼ばれることはただサービスで、実際の差別を表すものではない」という。