中国南車集団は13日、株洲電力機車公司主導で作成した国際規格「架空電車線システムで使用される複合絶縁体の特定要求事項(IEC62621)」が国際電気標準会議(IEC)の各加盟国から100%の賛成票を獲得し、今年6月29日に公布されたことを明らかにした。鉄道分野において、中国主導で制定した国際規格が誕生したのは今回が初めて。北京日報が14日に伝えた。
同規格は、鉄道の架空電車線システムで使用される複合絶縁体の特性パラメータ、試験方法、検収準則を規定したもので、主に鉄道の「神経系」である電力牽引電力供給電車線に用いられる。2009年6月に中国が規格案作成の主導権を獲得し、規格案が2010年末にIECに提出され、各国委員会による投票が行われた。
IECは国連の経済社会理事会(BCOSOC)における諮問資格を持つ組織であり、世界で最も早期に設立された電気工学、電子工学及び関連の技術を扱う国際的な標準化団体だ。かつて国際標準化機構(ISO)の電気工学、電子工学部門であったが、その後独立している。
鉄道分野の国際規格はこれまで長期にわたって先進国が制定しており、「一流企業は規格を売る」という言葉のとおり、早くから有名なグローバル企業による競争が展開されてきた。今回中国南車の国際規格が公布されたことは、中国の鉄道産業が世界的な発言権を持ち始めたことを意味する。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年7月14日