資料写真 「天宮1号」の模型が北京で展示され、見学者は近距離で観察した
注目が集まるドッキング目標機「天宮1号」がまもなく打ち上げられる。関係部門によると、海事衛星「海洋2号」は8月中下旬に打ち上げ予定で、民用測量衛星「資源3号」と中国・ブラジル地球資源衛星「02星」も年内に打ち上げられる見通し。中国が2011年に打ち上げる宇宙船と衛星は20基に達すると見られ、今年は打ち上げが盛んな年と言える。
今年7月だけで、中国は4回の打ち上げに成功し、打ち上げ速度と効率は過去最高となった。さらに、9基目の衛星測位システム「北斗」と実験衛星「実践11号02星」の打ち上げは58時間しか間隔が空いておらず、これも中国の最短記録を更新した。
中国は下半期も引き続き衛星の打ち上げに力を入れる方針。中でも「天宮1号」と「神舟8号」が目玉となり、近く打ち上げられる「海洋2号」は海面の風向きと波の動き、海域の重力場、海洋循環、海面温度を全面的に観測する。中国とブラジルの衛星開発における協力は「ハイテクにおける南南協力の手本」と称賛され、年内に打ち上げられる中国・ブラジル地球資源衛星「02星」は土地利用、水資源調査、探鉱、都市計画などの情報収集に使用される。また、年内に打ち上げが予定されている中国初の民用測量衛星「資源3号」は打ち上げ後、高度506キロの太陽同期円軌道上を飛行し、地球の南北緯度84度以内の地域のシームレス画像を撮影し、59日に1回、中国領土と全世界の画像を取り込み、特殊な状況下では5日以内に同じ地域を何度も撮影することもできる。さらに同衛星は5万分の1の立体地図の作成が可能で、国土資源、農業、林業などの分野にサービスを提供し、中国の立体地図作成分野の空白を埋めることができる。