中国移動(チャイナモバイル)はこのほど、世界初となるTD-LTE(中国の4G規格)対応マルチモード端末のプロトタイプを開発したことを発表した。同機種は来年下半期に商用化される予定。京華時報が20日に伝えた。
中国移動研究院の関係者によると、通信設備大手の中興通訊が開発した同機種は、OS にAndroid2.3を採用し、TD-LTE/TD-SCDMA/GSMという3種類のネットワークサービスに対応するという。TD-LTEの大規模試験ネットワークがカバーする範囲内では自動的にTD-LTEネットワークを選択し、範囲外ではTD-SCDMAかGSMネットワークにスムーズに切り替わる。
中国移動の関係者は、「TD-LTE産業は現在、実質的な進展を果たしており、国内外の主流設備メーカーがすでに商用製品を打ち出している。また、クアルコム、マーベルなどを含む国内外の主流チップメーカー17社もTD-LTEチップの開発を始めている。TD-LTE対応マルチモード端末は2012年下半期には商用化される見通し」としている。
このほか、中国移動の王建宙・董事長は中間決算発表会で、アップル社のジョブスCEOとの幾度にもわたる話し合いの結果、中国移動とアップルがTD-LTE対応のiPhone発売に向け戦略的な合意に達したことを明らかにした。今後、中国移動のTD-LTE製品の中でiPhoneは重要な位置を占めるだろうと見られている。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年8月22日