中国宇宙ステーションの実験機「天宮1号」が、予定より半年早い今月末に発射されるのではないかと、アメリカのメディアと宇宙専門家が推測している。海外のアナリストは、様々な機密情報を踏まえて中国の宇宙への野心を分析している。
アメリカのウェブサイト「Space」は17日、中国の「天宮1号」が8月末に発射予定であることを報道した。それが事実ならば、海外で予測されていたより早い打ち上げとなる。本来は2012年予定だった打ち上げを2011年末に早めることを、中国の官員が明らかにしていたという経緯がある。上記の情報に対する中国航天局のコメントはないが、中国の宇宙計画をウォッチする、アメリカ「憂慮する科学者同盟」メンバー、グレゴリー・クラッキーの言葉を引用しながらUSA TODAY紙は、「発射予定日が前倒しされる可能性が十分ある」と報道している。
「もしいつか中国人が月に着陸したら、静かの海にあるアメリカの基地に行き、アメリカ国旗を持って地球に戻るだろう。そしてそれをeBayで売り出せば、アメリカは盛り上がるに違いない」。スミソニアン協会員で航空宇宙博物館のロジャー・ローニアス高級解説員が皮肉交じりで述べている。しかし他のアメリカの研究者から見ると、それは決して笑いごとではない。MSNBCのウェブサイトは17日、中国の宇宙計画は地上戦略と密接に関連しており、地球上における戦略にとって必要不可欠な要素であると指摘し、部分的に大国になったという単純なものではないとしている。また同サイトは、宇宙計画の成功は中国の総合戦略の一部分であり、今後中国が地上と宇宙における唯一無二の強大な国家になると報道している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月23日