ソニーグループの携帯電話大手ソニー・エリクソンの中国・東北アジア市場責任者はこのほど、中国の通信キャリア大手「中国移動」が今年1月から深センで進めていた準第4世代移動通信システム(準4G)規格「TD-LTE」の大規模な技術テストがほぼ完了し、補足的な小規模のテストとデータのデータ結果の分析を残すのみであると明らかにした。同通信システムは従来の3G規格に比べて、ダウンリンク速度が10倍も速くなる。携帯電話のユーザーが▽「TD- LTE」▽3G規格「TD- SCDM A」▽2G規格「GSM」の3つの通信システムに対応した地域にいれば、「TD-SCDM A」(またはGSM)に基づく通話サービスおよび「TD?LTE」の高速データサービスを同時に使用することができ、ダウンロードの速度は従来の3Gネットの50倍となる。広東省の日刊紙・南方都市報が報じた。
ソニー・エリクソンが深センに施設した「TD-LTE」の第1段階の技術試験がほぼ完了した。記者は同社のテスト車両に同乗し、深セン市福田区福華三路沿い約2キロで▽ハイビジョンビデオ・オン・デマンド▽撮影写真をすぐにメール送信できる移動通信端末▽ハイビジョンビデオ会議▽高速ファイル転送--を体験してみた。
パソコンを「TD?LTE」データカードに接続すると、オンラインオンデマンド容量は10M bpsに達し、配信されるハイビジョン動画の画面には高解像でコマ落ちのない映像が映し出されていた。