北京市は年内にも第3世代移動通信(3G)の大規模な試験ネットワークを構築する。高級デジタル制御(NC)工作機械産業の飛躍的技術発展に関する事業(以下「精機事業」)および次世代移動通信技術・製品のブレークスルーに関する事業(以下「4G事業」)が6日、同市で正式に始動した。中国紙、北京日報が伝えた。
4G技術が急成長する中、中国が開発を進める通信規格TD-LTEは3Gの国際標準規格TD-SCDMAの後継技術として、すでに4Gの国際標準規格の一つとなっている。下り通信速度は3Gの20倍に当たる最大100Mbps以上。
現在、北京市の4G事業は▽革新・応用・開発▽コア製品・設備の開発▽重要技術のブレークスルー--の3分野で11プロジェクトを実施、科学技術経費として4千万元(約4億8千万円)余りを支給している。現在、中国の多数の都市でTD-LTE方式を利用した大規模な試験ネットワークが構築されており、一部の都市では第1段階の試行作業がすでに終了している。北京市では年内にもTD-LTE方式を利用した大規模な4Gネットワークが構築される見通し。市の4G技術は現在、コア技術・製品のプレークスルーに向けた正念場にあり、今後3-5年で商用化に入る見込み。
精機事業は、北京市科学技術委員会が航空宇宙や自動車などの重点分野で9プロジェクトを実施、5千万元(約6億円)余りを科学技術経費として支給している。
「人民網日本語版」2011年11月9日