初めての臨床実験からわずか数カ月で、4人の兵士に手術を行い、米国各地から来た外科医師にこの技術の研修を行った。研究チームの責任者・スティーブン・バディラック博士は、このままのペースで進展すれば、臨床試験の結果が24カ月以内に得られ、この技術は整形外科、外相外科にとって一般的な治療法になるだろうといっている。
外科医によって患者に「細胞外マトリックス」を移植する。これはイメージとしては「細胞の接着剤」のようなもので、主に豚の膀胱から採取した成長因子たんぱく質である。これらのたんぱく質は患者自身の幹細胞に触れると指定領域に侵入し、再生・修復活動を呼びかける。——成熟した筋肉には通常このような働きはない。体の基本的な筋肉組織を回復するだけでなく、筋肉の正常な働きを助ける人体や神経も回復できるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年11月11日