◇北京五輪に継ぐいま一つの壮挙
エジプトの新聞「アルアハラム」外信局主任のタリク氏はこう指摘する。「米国と旧ソ連は有人宇宙飛行の過程で生命という代価を払ったが、中国はこれまで非常に順調だ。中国は米ソとは完全に異なる、漸進的に有人宇宙飛行を発展させる道を歩んでいる。中国の発展は飛躍的かつ安全なもので、将来の人類の宇宙探索に重要な意義があり、これが人類の宇宙飛行事業のカギとなる。神舟九号の宇宙への打ち上げは、中国の北京五輪に継ぐいま一つの壮挙となるだろう」
インドの新聞「インディアン・タイムズ」電子版は10日、神舟九号の打ち上げで中国がすでに有人宇宙飛行計画を断念した米国を追い越したことで、ハイテクとビジネス分野では中ロ2カ国だけが残ることになる、と伝えた。
◇大国の実力を示す宇宙飛行業績
アラブ首長国連邦の新聞「声明報」は、中国は宇宙探査事業の立ち上げでは比較的遅かったが、商業衛星の打ち上げや有人宇宙飛行の実施などでその勢いは力強い。神舟九号は中国宇宙飛行事業の発展に向けて新たな一里塚となる」と指摘。
米国のCNN電子版は11日、米マサチューセッツ工科大学政治学の傅泰林准教授が、この計画は中国が独自の宇宙飛行能力を有する一流の宇宙強国になるために払った持続的な努力を顕彰するものだと述べた、と報じている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月12日