中国科学技術大学が3日に明らかにしたところによると、同校のロボット開発チーム「藍鷹」は、自主開発したサービスロボット「可佳」をより人間らしく改造し、「古風な中国美人」の顔を持つヒューマノイドロボットとする計画だ。新華網が報じた。
ロボット「可佳」は今年6月に行われた第16回ロボカップで世界5位を獲得した。中国科学技術大学コンピュータ学院の陳小平教授は「設計プランでは、『可佳』を漢服・現代の服・民族衣装などを着こなせる中国女性の姿にする計画だ。身長は165センチで、話すこともでき、ロングヘアで、様々な髪型に変えることができる」と語る。
「可佳」は現代社会において人と協力・共生できる知能ロボットを目指しており、「見て理解し、聞いて分かり、学んで習得し、思考でき、感情を持つ」ロボットを目標とする。
「可佳」は2009年に発表されると一躍注目を集め、世界で最も知能化が進んだサービスロボットの1つと称された。環境モデリング、マン・マシン対話、自主的に物体をつかむなどの基本的能力を持つだけでなく、サービスロボットとしては世界に先駆けて複合タスクの自動計画機能を実現した。
陳教授は「3年間あまりの開発の結果、『可佳』は英語と中国語で人と簡単な対話ができるようになり、人の言葉に対してある程度の理解力を持つようになった。この技術は世界的にも最先端レベルだ」と紹介する。
このほか、「可佳」の実用化に向けた「外見的な問題」も解決に向け重要な一歩を踏み出そうとしている。
陳教授は「物理シミュレーション技術において、我々は日本などにまだ遅れをとっている。次なる目標として、話すときの口の動きや表情、動作などをより自然に近づけるよう努力していく」としたほか、「『中国風』の顔を持つ可佳は年末にも発表できるだろう。5年後には大量生産が始まり、1台の価格は約10万元(約125万円)となる見込みだ」と予測した。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年7月7日