北京時間9月4日の報道によると、米航空宇宙局(NASA)の月周回無人衛星LRO(Lunar Reconnaissance Orbiter)に装備されている、月表面全体を極紫外線(紫外線の中で、特に波長が短いもの)で調べるライマン-アルファ線マッピング装置(LAMP)によって、月面を覆う大気に含まれている物質を調査した結果、地球大気の0.0005%を占めるヘリウムと、地球大気中に3番目に多く含まれている気体アルゴンが検出されたことが明らかになった。
波長ごとに光の強さを調べることができるスペクトル(分光)プロファイラ(SP)の観測を、月面で初めて行ったのは1972年のことで、アポロ17号のミッションの一環として、月面を覆う大気の構成要素を調べる実験、LACE (Lunar Atmospheric Composition Experiment)が行われた。