今年1月、首相に再選された安倍晋三氏は、日本経済再生本部会議の席上、クールジャパン戦略を今年6月に打ち出す経済成長戦略の一部として位置づけ、関係閣僚に官民一体となって広報するよう指示した。
安倍政権はクールジャパンに大きな希望をかけており、行政改革担当大臣兼務の形でクールジャパン戦略担当大臣を設置した。今年1月からは、クールジャパン担当大臣が記者会見や国会弁論で黒メガネをかけて登場し、クールジャパンを推進する宣伝部長として福井県鯖江市製造の眼鏡をアピールした。
今年2月27日、安倍政権は民間有識者による「クールジャパン推進会議」を新設した。クールジャパン担当大臣が中心となり、構成員は作詞家の秋元康、ファッションデザイナーのコシノジュンコ、茶道家元の千宗室など7人の民間文化人や有識者だ。
5日後の3月4日には「クールジャパン推進会議」の第一回会議が開催され、この戦略推進のための具体的な施策が検討された。4月末までに対外的な工法を強化する施策をまとめる予定だ。報道によれば、安倍首相も非常にクールジャパン戦略を重視しており、今回の会議にも出席、「優れた日本製品は海外に日本に対する尊敬を生む」と強調していたという。