北京旅游学会副秘書長:多くの人が日本へ桜を見に行くようになった理由

北京旅游学会副秘書長:多くの人が日本へ桜を見に行くようになった理由。

タグ: 日本へ桜を見に行く

発信時間: 2015-05-28 11:04:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国人観光客の海外旅行先はこれまで、シンガポールやマレーシア、タイがほとんどだった。周辺諸国の観光産業にさらなる進化が求められる現在、最も良い旅行先のひとつとして浮上したのが日本だった。 メディア報道によると、中国人を主とする海外からの観光客が大量に訪日したことによって、東京首都圏のホテル客室数が4月上旬、大きく不足してしまった。上野観光連盟は「ビジネスホテルを中心とする上野地区の宿泊施設の宿泊率は、90%を超えている。当日直接ホテルに行っても満室だと断られるだろう」と述べている。なぜ日本旅行がブームになったのだろうか。 

現在、ちょうど桜が満開の季節である。そして我が国は清明節で連休である。日本旅行が盛り上がるのも当然といえるだろう。 客観的に見れば、日本は先進国の水準にある。同時に中国の唐宋文化を含む東洋の伝統文化を保存している。観光資源の豊富な日本の観光産業は高度に発達しているが、それに加えて東洋的なテイストも濃厚にあるのだから、日本旅行が中国人観光客に受けるのはとても自然なことである。 

ビザの簡便化も客観的要因のひとつだ。アメリカのオバマ大統領は昨年のAPEC開催期間中において、中国人旅行客に対してビザの有効期間を十年間にすると明言した。旅行ビザの簡便化を大きく前進させたことが、結果的にオーストラリアや日本の中国に対するビザ簡便化の原動力になった。 加えて、日本円の大幅安が日本旅行を安くしていることが挙げられる。2011年に1円0.08元前後だった為替レートが、今では0.05円まで下がった。三分の一安くなったのだ。日本への旅行費用が大きく下がったことで、日本旅行をするだけの消費能力を持つ中国国民の数が増加した。 

旅行の大きな目的の1つに買い物がある。そのため、円安で日本での買い物がさらにリーズナブルになった。さらに言えば、香港では大陸からの旅行客を罵る事件がしばしば起こったことから、大陸からの旅行客の感情を損なっている。香港同様に買い物天国である日本は、香港旅行の代替地となったという面もあるだろう。 中国にとって日本は一衣帯水の隣国である。距離がとても近く、両国間の旅行は極めて便利である。渡航コストも比較的低い。さらに、シンガポールやマレーシア、タイなどの東南アジア旅行は、中国国民にとっては比較的早い時期から開放されており、価格も低かったことから、絶対多数の中国人旅行客はまずこれら3か国を体験してきた。周辺諸国の観光産業にさらなる進化が求められている現在、最も良い旅行先のひとつとして浮上したのが日本なのだ。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月28日

 

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