国際オリンピック委員会(IOC)は1日、2022年冬季五輪の開催都市に立候補している北京・張家口とアルマトイ(カザフスタン)を調査した、評価委員会の報告書を公表した。
この報告書は計71ページで、IOCの2022年冬季五輪招致都市評価委員会が作成。報告書は大会の将来性と概念、大会のサポート、大会の開催、冬季パラリンピック、選手の体験という5つの面から、2つの候補地の評価を行った。評価委員会は2月と3月に、アルマトイと北京・張家口の実地調査を行った。
報告書は大会の将来性と概念について、中国はウインタースポーツを国民生活に浸透させ、国民の健康を促進しようとしていると指摘した。「2022年冬季五輪開催は、中国の国家発展戦略およびその重点と合致している」アルマトイは冬季五輪により経済発展を加速し、社会の改革を完了し、世界に対してカザフスタンの長所を示そうとしている。
報告書は大会のサポートについて、北京・張家口は政治・経済的に力強い保障を持つとし、さらに「市民の支持」に特に言及した。IOCと北京冬季五輪招致委員会がそれぞれ行った調査によると、92%・95%の中国人が冬季五輪の開催を支持していた。報告書は両国の冬季五輪のチケット販売状況を比較し、北京・張家口の一般競技の平均価格は10ドル、アルマトイは92ドルと予想した。チケット消化率について、北京・張家口は96%で、アルマトイの87%を上回ると予想した。