すでにスポーツは経済発展の産物だけでなく、経済発展を促進させる存在になっている。それを良く知る北京オリンピック都市発展促進会の常務副会長、劉敬民氏は、冬季五輪は疑いなくスポーツ産業の大いなるバージョンアップを促すことになると述べる。国務院は昨年、「スポーツ産業の発展とスポーツ消費の促進に関する若干の意見」を発表し、「2035年にスポーツ産業を5兆円規模にする」という目標を立てた。「ウインタースポーツはスポーツ産業の重要な柱であり、専門家は2022年の冬季五輪で3000億元の経済効果をもたらすとしている。これは中国経済の発展にとっても重要だ」と劉氏は述べる。
ウインタースポーツの専門家であり、国家体育総局冬季運動管理センターの主任である趙英剛氏は、「必ず2022年までにウインタースポーツ人口を3億人に増やすという目標を達成させ、世界で最もウインタースポーツ人口が多い国家にしたい」と述べる。 調査によると、欧米諸国のウインタースポーツ人口は総人口の30%に達するという。一方の中国は、インフラが比較的整っている北京ですら5%以下に留まる。「北京冬季五輪というチャンスを利用して、これまで純粋競技と見られていた氷上や雪上のスポーツを、全ての人が参加できる健康的なスポーツへと変えていく。これによってスポーツ産業全般が発展できるように促していく」と同氏は述べる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月30日