米国のある医療企業はこのほど、2017年には遺伝子改変を目の病気治療に役立てることができると発表した。これが実現すれば、2年以内に初のクローン人間が誕生することになる。
同社は遺伝子組み換えを通した先天性黒内障の治療に力を入れている。カテーリン・ボスリCEOは先日、米マサチューセッツ州ンブリッジで会議に出席した際、最新の遺伝子改変技術「Crispr」は先天性黒内障の治療に役立つとし、「まだ早いと思われるだろうが、科学が許す速度で前進している」と自信を持って述べた。
この構想が実現すれば、遺伝子技術が初めて人間の体に使用されることになる。しかし、米国は人間の遺伝子改変を禁止しているため、衛生部門の特別許可がなければ実現しない。
ケント大学のダルン・グリフェン教授は、「この技術は患者を喜ばせるものだ」とした。
しかし、「Crispr」技術は人間の遺伝子を永久的に改変させ、子孫にも受け継がれ、将来的に不慮の結果を招く可能性もあるため論争が繰り広げられている。遺伝子学者は、2年内の実現は性急すぎるとの見方を示している。イギリスの遺伝子協会のアラステア・ケント氏は、「まだ成熟していないが、『Crispr』は期待できる技術で、大きな潜在力があることは間違いない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月15日