ユニセフ:6億人以上の児童が温暖化の被害

ユニセフ:6億人以上の児童が温暖化の被害。

タグ: ユニセフ,児童,温暖化の被害

発信時間: 2015-11-28 12:33:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

海外メディアによると、ユニセフが先ごろ発表した報告書において、世界23億の児童のうち6.9億人近くが気候変動の影響を受けた地域で生活しており、温暖化が彼らの死亡率や貧困、疾病率を悪化させているという。

ユニセフは24日、「我々がいま行動しない限り」というレポートを発表した。レポートによると、5.3億人近い児童が洪水やモンスーンなどが頻発する国に住んでおり、その多くがアジアにある。また、1.6億人の児童が干ばつの激しい地域に住んでおり、その多くがアフリカにある。干ばつ地域で暮らす子供のうち、5000万人近くが暮らす国の半数以上の人は、毎日の平均収入が4ドル以下だという。

レポート作成者の一人で、ユニセフ政策専門家は、「これら、すでに多くの困難に遭っている子供は、気候変動の衝撃にも直面している。その子供の数を聞いただけでも恐ろしくなるはずだ」と述べる。

気候変動パリ会議が始まる2週間前に発表されたこのレポートでは、南アジア沿岸地域、ラテンアメリカ、カリブ海、太平洋諸島、アフリカ北東部、赤道アフリカが、気候変動の影響による被害を最も受けやすい地域だと指摘している。

気候変動は貧富の格差を拡大させる。水害や干ばつが到来した際、貧しい子供と裕福な子供では、その境遇は全く異なる。

ユニセフ会長のアントニー・ライク氏は、「気候変動に関して、現代の子供が負う責任は最も少ない。しかし彼らと彼らの子供が最もその結果を負うことになる」

温暖化は疾病による死をもたらす

注意すべきは、気候変動や気温上昇によって、マラリアや肺炎、下痢、栄養不良などによる死者が増えることである。頻繁な熱波は、ひどい皮膚の発疹や筋のけいれん、衰弱、脱水などの症状を引き起こす。脱水は嬰児や小さな児童が高熱症になって死亡する主因である。

干ばつは農耕に影響を与え、栄養不良や栄養不足の原因となる。これは世界の半数の5歳以下の子供が死ぬ原因となっている。当面の急務は各国政府が排ガス規制の協議に合意することであり、国家政策を取りまとめて気候変動の衝撃に対応することであると、専門家は述べる。「衝撃に直面した際は、子供たちがこれまで通りに勉強できるようにし、彼らが求める医療サービスを与えなければならない」と専門家は訴える。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月28日

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