考古現場
このほど開かれた重慶市文化遺産研究院の2015年科学研究成果報告会で、重慶市合川区の釣魚城范家堰遺跡の考古発掘で重大な進展があったことが明らかにされた。研究により、宋元戦争時期の合州役所の総面積は1.5~2万平方メートルだったことがほぼ確定した。これは中国で出土した中で規格の高い南宋時期の役所の遺跡になるという。
役所の裏庭には高さ2.3メートル、幅1.6メートルの地下室がある。考古スタッフの初期判断によると、これは当時の地下金庫で、貴重品を保管する場所だった。この地下室の考古作業は現在も続いている。
専門家の袁東山氏は、この遺跡は中国の役所の遺跡研究の判断材料になり、中国南宋時期の役所の考古研究に役立つと判断。これまでに出土した建築遺跡の規格で言うと、これは中国で出土した中で規格の高い南宋時期の役所の遺跡になる。当時の政府機関は全国の庁級機関に相当し、皇帝の許可がなければ建設できなかった。