新華網「レゾリューション」号1月28日(記者 張建松)大陸縁辺の縁海形成メカニズムの解明は、世界最先端の地球科学における基本的課題となっている。中国の科学者は近年、南中国海のトラフ変化、深海堆積物、微生物及び炭素循環などの方面で積極的に研究に取り組み、著しい成果を上げている。
縁海は陸地と海洋の間に広がり、海洋と陸地が相互作用する界面で、縁海の発達によって、大陸と海洋との間の物流とエネルギー流束を変えた。南中国海はアジア大陸縁辺における最大の縁海で、その「前世から現在」までの生命史を解明することは、アジアと太平洋の海洋と大陸の相互作用を理解するための近道となる。
南中国海の「生命史」を解明するため、中国は2011年に「南中国海深部計画」を実施し、南中国海に対し3つの方面から体系的な研究を行ってきた。海底が沈んでプレートが降下する地殻構造の変化を生命史の「骨格」とし、深海堆積のプロセスとトラフの充填を生命史の「肉」とし、深海での生物地球化学的なプロセスを生命史の「血」とし、岩石圏、水圏及び生物圏の相互作用の側面から、南中国海の深海海溝の発達のプロセスを解明している。
海洋探査は、中国の科学者が南中国海を深層から解明するための重要な科学的手段になる。国際大洋発見計画中国弁公室の紹介によると、中国の科学者は南中国海北部で海洋探査を展開している。
(新華社日本語版)2016年1月30日