日本メディアによると、福島県会津若松市の会津鉄道「芦ノ牧温泉駅」で2008年から名誉駅長を務めていたメス猫「ばす」が推定年齢18歳という高齢でこの世を去った。これを受け、会津鉄道は駅長の社葬を執り行った。葬儀には県内外から約300人が参列し、駅舎に入りきれない人たちは、冷たい雨の中、傘をさして冥福を祈った。
葬儀委員長の大石直会津鉄道社長はあいさつし、「自由に生きてきたばすにとって、名誉駅長は多くの人に囲まれ、つらい日々だったかもしれない。でも、人にこびを売ることもなく、好きでないことは好きでないという凜とした態度が、私は好きだった」と述べた。
県や市などの関係者も、会津鉄道の知名度を高め、福島への誘客に結びつけた功績をたたえた。
そのほか、5年前にばすの写真集を出した香川県高松市の鉄道カメラマン坪内政美さん(41)は、「最終列車を送ってから亡くなったと聞いた。 最後まで、鉄道員の精神をしっかり持っていた」と語った。ばすは同駅敷地内に埋葬され、そばにハナモモの木が植えられるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月4日