第8回アジア太平洋翻訳フォーラムが、6月17−18日にかけて西安市で開催される。同フォーラムは「アジア太平洋の翻訳の明日」をテーマとし、400人以上の国内外の翻訳界の有名専門家が出席する。組織委員会主任、中国翻訳協会会長、中国外文局局長の周明偉氏はフォーラム開幕前日、中国網の独占インタビューに応じた。周氏は同フォーラムの意義と、アジア太平洋翻訳文化および業界内の交流を促進する役割について説明した。周氏の発言内容の要約は下記の通り。
同フォーラムは業界内の会議にとどまらず、共通の言語による基礎的プラットフォームを構築することで、アジア太平洋諸国の意思疎通を強化し、交流において直面する共通の問題を解決する。
世界経済の成長率が低下しているが、アジア太平洋地域は依然として発展が最も目覚ましい、政治・経済が安定的な地域だ。しかし国と民族が多く、言語文化が豊富かつ多元的で大きな差があるため、言語文化などの問題による意思疎通の問題に直面している。アジア太平洋諸国の世界経済・社会の発展における力をいかに発揮するかは、各国がいかに意思疎通と共感を強め、団体的・集団的な力の発揮を強化するかにかかっている。これらの力を発揮するためには、言語翻訳事業の建設強化という基礎が必要であり、共通の言語は協力の基礎的条件だ。
中国は非常に積極的にフォーラムの開催を推進している。その内在的な原動力となっているのは、中国の潜在的な経済協力・発展の需要、および大国としての責任感だ。中国は30年以上に渡る改革開放で、中国と世界の関連度を大幅に高めた。このような国際的関連度は、中国と他国の意思疎通の強化、各国間の文化的承認・交流・理解・評価の強化を必要とする。
主催者側は中国語と英語を会議の言語に設定するが、同時に各種言語の需要を最大限に満たし、その特色と長所を活かし、平等な交流機会を与える。会議に多言語・多文化交流の雰囲気をもたらす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月17日