保護者:親子でコミュニケーションが取れできる範囲の宿題を望む
多くの保護者は子供と一緒に有意義な親子コミュニケーションが取れることを望んでいる。「大人と子供ができる範囲のテーマで宿題を出してもらいたい。精一杯やってもできないことはやめてほしい」と思う保護者が多い。
幼稚園側:忙しい親と子の過ごし方の質を高める
楊遠帆園長は、次のように話す。実はこれらの宿題は子供にとって面白い遊びであり、観察力、細かい動作、言語力などを高めることもできる。また、子供と親は交流や一緒に過ごす感覚を味わうこともできる。幼稚園でするには限界があることもある。例えば、小動物の飼育がそうである。家で飼うことで子供は小動物の習性を観察し、世話をし、可愛がる気持ちが芽生えると同時に、忍耐性も鍛えることができる。何事も度合いをわきまえ、負担にならないことであれば可能である。小学校に入る前は子供の一生の発展に関わる重要な時期である。両親が忙しいこの時勢、親子での過ごし方の質を高めるべきで、携帯電話などの電子製品が親子のコミュニケーションを阻隔してはならない。
専門家:子供を傍観者にしてはならない
雲南省の青少年教育専門家・余允珠氏は、美術教育の角度から言うと、子供に美しいと感じさせて善良さを培うという点は間違っていないが、楽しさを実感できる教育をすると同時に、それぞれの能力・素質に合わせた教育をすることにも注意する必要があると考えている。「先生の負担、保護者の負担になってはならない。子供が傍観者になってはならず、子供の目で世界を見ることが重要である。また、焦って教育したり、高すぎることを要求してはいけない」とした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月29日