宇宙実験室「天宮2号」は、中国が「天宮1号」に続き自主開発した2機目の宇宙実験室で、宇宙ドッキング技術のさらなる検証と一連の宇宙実験に用いられる。
天宮2号は主に、地球観測及び宇宙・地球システム科学、宇宙応用新技術、宇宙技術、宇宙医学などの応用と試験を実施する。中国初の正真正銘の宇宙実験室を構築し、打ち上げ時に「伴飛小衛星」(専門的な宇宙船で、宇宙ステーションやその他の宇宙船を巡り飛行するため、このように呼ばれる)を放出する。
天宮2号は今月15−20日に打ち上げられる。10月中旬には宇宙飛行士2人を乗せた有人宇宙船「神舟11号」が打ち上げられ、天宮2号とドッキングし、宇宙中期駐留試験を実施する。文昌衛星発射センターは先ほど、「長征7号」ロケットの初飛行試験を実施した。審査合格後の来年4月中旬に、長征7号で貨物船「天舟1号」を打ち上げ、天宮2号とドッキングさせることで、推進剤補給などの関連試験を実施する。
情報によると、天宮2号には宇宙冷原子時計(Cold Atom Clock)など14種の実験装置が搭載されている。他にも無重力血管研究などの宇宙医学実験装置、軌道上メンテナンス技術検証装置、ロボットアーム操作端末軌道上メンテナンス試験装置などにより、宇宙科学・技術試験(実験)を行う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月14日