そんな中国に日本が挑む。1730億ドルを投じて毎秒の計算速度が130ペタFLOPSのスパコンを製造する予定だ。挑戦を受けた中国は11月、現在の世界最速機より10倍速いスパコンの製造に着手した。
アメリカも首位争いに加わる可能性がある。近年、アメリカは計算速度で中国の後塵を拝しているが、スパコンのトップ500のランク数では首位にある。
スパコンは通常、高度に複雑な計算をする際に使用される。この“スマートな玩具”には隠れた用途があるのは明らかだ。どんな国家でも、スパコンの具体的な応用分野は軍事機密のように守秘されている。
またスパコンは軍事分野の伝統を打ち破る力を持つ。ロシアの情報専門家で、かつて情報員だったアンドレア・マザロビッチ氏は取材に対し、「それは主に2つある。1つは核兵器の3Dモデリング。これは非常に重要だ。