中国製ロボットと海外製ロボットの差

中国製ロボットと海外製ロボットの差。

タグ: 中国製ロボット,海外製ロボット

発信時間: 2017-02-19 09:50:50 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

歴史的要因 

ロボット産業における対外格差を、我々は冷静に受け止めたほうがいい。また、一部の遅れを中国製造業の全否定につなげないほうがいい。ロボット産業の遅れには歴史的要因がある。また長期的資源投入の面で西側諸国と異なっていたという理由もある。 

米アルゴンヌ国立研究所は1947年、放射能を有する環境で動作可能なリモコンのロボットアームを開発した。1948年、マスタースレーブのロボットアームを開発した。1954年、ジョージ・デボル氏がプログラム可能な物品搬送装置を設計した。1965年、マサチューセッツ工科大学は視覚センサーを持ち、簡単な積み木の識別、定位が可能なロボットシステムの開発に成功した。1967年、川崎重工業はアメリカから輸入したロボットとその技術を使って工場を建設。1969年に日本製のロボットアームの生産を始めた。その後、様々な分野のロボットを発売した。 

1980年代になると、ロボットは世界の自動車メーカーで広く使われるようになった。1990年代になると、産業用ロボットは人間がもたらすゴミやチリのある工場環境を作らないで済むことから、半導体産業の工場の中でも高水準の要求が求められる場所で使用されることになった。 

数十年にわたる技術的蓄積から、海外のロボットメーカーは豊富な経験と技術を持つ。それこそが、世界のロボット市場で彼らが優位に立っている理由である。それに比べて中国のロボット産業は、スタートがかなり遅く、1970年代である。技術面で海外と差があるのも自然なことだ。 

中国は世界最大のロボット市場を持つ。人件費の高騰と高齢化の進展というマクロ情勢、より厳しくなる労働者不足問題を合わせて考えれば、ロボット市場のポテンシャルは大きい。時間の経過とともに技術が蓄積されれば、中国のロボット産業も、中国の白物家電や通信産業、電子産業などと同様、マネする段階から超越する段階へ進むことができるだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年2月19日 

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