③収蔵品をデジタル保存
単霽翔院長によると、故宮はすべての収蔵品の情報をデジタル保存し、一般公開することを決めた。「今後、故宮の収蔵品の画像入力作業に力を入れる。現在、故宮の画像保存されている収蔵品はわずか40万点だが、一部の貴重文物は何度も撮影され、ほかの文物はないがしろになっている」と院長。
今後、故宮は専門家を配備し、1日8時間勤務で収蔵品を各角度から撮影し、収蔵品のデジタル資料を一般公開し、学習や科学研究に役立てられるようにする。
単霽翔院長は、「これは博物館の社会に対する良心的なこと」と話す。大英博物館は100万枚の収蔵品の画像を一般公開しているが、これらの画像は学習に役立てられるだけで、出版物や映像作品に使用する場合は契約を結ぶ必要がある。
また、収蔵品の質も厳しく把握していく。寄贈を受け入れる計画もあり、単霽翔院長は「故宮が収蔵品募集の情報を発表すれば、午門の外に行列ができるかもしれない」と冗談ながらに言った。
これに関して、故宮は収蔵品受け入れの3原則を制定した。「現代の優れた芸術家であること」、「芸術家の代表作であること、「10点以内であること」の3つで、質を保証し、他の博物館に収蔵の余地を残す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月15日