中国人は昨日、宇宙での「宅配便事業」を実現した。海南省の文昌衛星発射場で20日午後7時41分、中国初の無人補給船「天舟1号」が無事打ち上げられた。同船は宇宙実験室「天宮2号」とドッキングし、重さ6トンの物資を補給する。
宇宙船の打ち上げ時間は、前日発表された時間と1分の誤差もなかった。これは「ゼロウィンドウ」とは何かを教えてくれる。打ち上げの過程が生中継されたのは、中国宇宙事業関係者の自信と実力を示している。海外メディアによると、これは中国有人宇宙事業の新しい重大な進歩、恒久的な宇宙ステーションを建造する野心の一部であり、節目でもある。米専門紙は「中国の近年すべての有人宇宙船打ち上げ任務は、自国の恒久的な宇宙ステーションを建造するという長期目標をめぐり展開されている。近い将来、この宇宙ステーションは米国の上空を飛行することだろう」と伝えた。
「長征7号遥2」ロケットは20日午後7時41分に天舟1号を乗せ、文昌衛星発射場から打ち上げられた。約596秒後に宇宙船がロケットから切り離され、予定の軌道に乗った。打ち上げは無事成功した。本記事執筆時点で、天宮2号は地球から393キロ離れたドッキング待受軌道上を運行している。設備は正常に作動しており、運行のコンディションも良好だ。
次世代中型ロケットの長征7号により新型宇宙船を打ち上げたことが注目を集めているほか、天舟1号の初飛行成功は十年後に世界唯一となる宇宙都市、中国宇宙ステーションの開発と応用が高速道路を走行中であることを意味している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月21日