あなたの知らないC919、チーフデザイナーを取材

あなたの知らないC919、チーフデザイナーを取材。

タグ: C919

発信時間: 2017-05-05 14:41:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

それから、自らシステム統合を行わなければならない。大型機は複雑なシステム統合プログラムだが、異なるシステムを一つに統合するためにはどのような条件を満たす必要があるかについては、設計チームの手中に握られている。「中国商飛の知的財産権も、システム間の統合と制御にある。C919には数百万のインターフェースがあり、油圧や配電系統など各種システム間の関連性と関わってくる。決して単純につなぎ合わせるわけではなく、どのように結びつけるかは航空機の設計案にかかっている」

航空機の開発は科学技術力が試される大型プロジェクトだ。そのため中国商飛は102件の重要技術の難関突破を実現した。これには主に空気力学技術、新材料、強度の設計などに関わる。

呉氏は「C919の開発において、多くの重大な技術進展があった。例えば超臨界翼の設計がそうだ。航空機の設計において、機首と機体の設計も空気抵抗の減少に関わるが、翼の設計は航空機の性能を左右する、最も重要な部分だ。我々が初めて独自に設計した超臨界翼は、すでに世界先進水準に達しており、世界の同業者から認められている」と述べた。

また新材料の使用も、C919の大きな見所だ。呉氏は「C919は初めて大量にアルミリチウム合金を採用したが、我々はこれに向け10年間模索した。アルミリチウム合金のサプライヤーは我々の要請に応じ、材料の性能を改善した。これによりC919により適した性能となった」と話した。

航空機の性能はさらに、実際の飛行テストによって検証される。初飛行完了後、C919は耐空証明書の取得段階に入る。これにより各種試験を受け、市場のドアを開くため準備を整えることになる。

呉氏は「C919は適切な時期に正確な手段により誕生した、高水準の製品だ。C919はまず、国内の航空輸送の需要を満たさなければならない。中国は世界最大の民間航空市場であり、航空機の需要が最大だからだ。国内市場に根ざし、世界市場を見据える。これがC919の位置づけだ。航続距離を見ると、C919は国内のどこからどこまででも飛行できる」と説明した。

呉氏は中国の複数の主要機種の設計に参与している。呉氏はC919が最も先進的であり、最も成功するはずだと判断している。「私はC919が市場から好評を博すことを願い、期待しており、またスター機種になることを願っている」

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月5日

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