火星の土壌でレンガ造り、赤い星にビルが建つ?

火星の土壌でレンガ造り、赤い星にビルが建つ?。

タグ: 火星 レンガ

発信時間: 2017-05-15 13:34:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

太陽系には科学者に好まれる赤い星、火星がある。表面は砂丘で砂礫と石ばかりで、まさに砂漠の惑星だ。NASAは2015年、火星に流動する液体水を発見したと発表した。しかし火星は空気が薄く、気温も低く、二酸化炭素と砂塵が常に漂っている。人の居住に適した惑星に変えるためには、まず砂嵐から逃れられる堅固な建築物が必要だ。カリフォルニア大学の技術者はこのほど、火星の土壌によりレンガを作ることができ、しかも高品質であることを証明した。

火星の土壌でレンガを作る方法

米メディアの最新の報道によると、カリフォルニア大学サンディエゴ校の技術者はNASAから資金援助を受け、火星の土壌でレンガを作る方法を開発した。関連論文は4月27日、ネイチャー系の『サイエンティフィック・リポーツ』に掲載された。

NASAは物資を輸送するよりは、現地の資源(火星の土壌など)を利用する方が良いと判断している。火星表面の土壌には大量の酸化鉄が含まれ、太陽光の紫外線を長期的に浴びていることで、赤と黄色が交じる酸化物に固化されている。研究者は、この火星の土壌を堅固な建築材料にする場合、地球上のような窯や添加剤を必要とせず、力を加え土壌を圧縮するだけで良いとしている。

火星のレンガ、鉄筋コンクリートを上回る強度

カリフォルニア大学の技術者の当初の研究目的は火星ではなく、工場のレンガ製造で使用するポリマーを減らすことが目的だった。そこで火星のものに似せた土壌を使い、実験を行った。これは地球の各種岩石の集合物であり、その化学成分と砂粒の大きさは火星の土壌に近い。技術者がこの材料を一定期間に渡り研究したところ、適度な圧力を加えるだけで土壌を小さく頑丈な塊にでき、しかもその強度が鉄筋コンクリートを上回ることを発見した。

サンディエゴ校で同プロジェクトの研究員を務める構造技術者はインタビューで、これは地球で建材を作るのと大きく異なると述べた。通常は砂粒に特殊な接着剤を使わなければ、強度を維持できない。接着剤は材料を一つに固定する。火星のものに似せた土壌には、天然の接着剤のような特殊な化学成分が含まれるため、圧力をかけるだけで強度が備わる。

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