極地観測強国に邁進する中国、5カ所目の南極観測基地を設置へ

極地観測強国に邁進する中国、5カ所目の南極観測基地を設置へ。

タグ: 南極

発信時間: 2017-05-22 13:15:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

南極条約協議国会議が22日、初めて中国で開催される。中国は積極的な姿勢で南極事業に参与している。中国の南極観測の歴史はわずか33年だが、この33年間に極地観測強国という目標に向け邁進を続けてきた。

中国初の南極観測隊は、1984年に発足した。郭琨隊長が率いる観測隊員は南極に移動し、わずか40日で長城基地を設置した。その後中国は中山基地、崑崙基地、泰山基地を設置。中国5カ所の観測基地も、ロス海で設置先選択作業を終えおり、間もなく設置することになる。

中国初の極地用固定翼機「雪鷹601」が今年1月8日、南極氷床の最高点に着陸し、中国の南極科学観測の「航空時代」が訪れた。「雪鷹601」、極地観測船「雪竜号」、4大観測基地により、中国は南極での科学観測範囲を大幅に広げる。極地・海洋観測態勢とその場が、初歩的に形成されている。第33次中国南極科学観測隊の孫波隊長は「中国の極地観測は、陸海空を立体化させた共同観測の新時代に入った」と発言したが、まさにその通りだ。

中国は33年間で、ジャンルが揃い体制の整った科学研究チームを初歩的に結成し、一連の重点実験室を設立した。中国が南極陸地観測で、国際的な科学誌に掲載した論文の数は世界トップクラスで、世界3位となる1万2000個以上の隕石を回収している。

国家海洋局極地観測弁公室の秦為稼主任によると、中国は現在、米国、豪州、ニュージーランドなどと南極事業協力に関する二国間協定もしくは覚書に署名している。また「環境保護に関する南極条約議定書」などの関連国際公約の内容を積極的に実践し、環境管理を重視し、南極の環境を保護している。

中国は40数カ国が参与する南極条約の枠組み内で、より大きな影響力を発揮している。国家海洋局の王宏局長は「わが国は今後、南極・北極を含む世界海洋立体観測ネットワークの構築、国際協力の場の構築を加速する。極地観測のより深い、より広い、より高い邁進を力強く推進する」と表明した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月22日

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