無人補給船「天舟1号」と宇宙実験室「天宮2号」が4月22日12時23分、自動ドッキングを順調に完了した。これは天舟1号と天宮2号の初の自動ドッキングであり、中国が独自に開発した補給船と宇宙実験室の初の自動ドッキングでもある。米軍事情報サイト「Strategy Pages」が30日に伝えた。
中国は2011年に宣伝を控えつつ、自国の宇宙ステーション、重さ8トンの天宮1号を軌道上に送り込んだ。2年間の運用により、中国に重さ8.6トンの天宮2号の建設と打ち上げに向けた実践経験をもたらした。
天宮2号は2016年末に打ち上げられたが、さらなる長期運用が期待できる。中国の無人補給船と天宮2号が今年4月に自動ドッキングに成功した。これは中国人が踏み出した重要な一歩だ。中国は天宮2号に宇宙飛行士を2−3人送り、船内で30日間生活・勤務させることができる。無人補給船が、補給を担当する。中国は2020年までに重さ66トンの天宮3号の建設に着手し、2022年までに建設を終える計画を立てている。
他国も類似する宇宙ステーションを建造したことがあるが、いずれも一時的なものだった。この努力は1970年代にロシア人がサリュート1号を建設したことから始まるが、90年代以降になると宇宙計画を持つ大多数の国はその資源を、国際宇宙ステーションの建設に向けた。これは人類が持つ最大規模の宇宙ステーション(重さ419トン)で、軌道上を飛行できる時間が最も長い(18年以上)。また人類が最も長く(16年)生活している宇宙ステーションでもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月2日