AI事業、新たな成長源は中国

AI事業、新たな成長源は中国。

タグ: AI

発信時間: 2017-07-29 09:01:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

囲碁プログラム「AlphaGo」が5月、トップ棋士の柯潔氏に3局全勝した。これは人工知能(AI)の発展の歴史における、象徴的な事件だ。人々はこれまで、囲碁は人類の知恵のAIに対する最後の砦としていたが、今やこの砦は攻略されてしまった。AIの発展に対しては、さまざまな態度が見られる。期待する人がいれば、焦りを覚える人、戸惑う人もいる。私たちがどのような態度をとるかはさておき、AIの発展が人類社会に重大な影響を及ぼし、さらには未来の国際構造に影響を及ぼすことが予想できる。AI事業をめぐり、中国は戦略と計画を立て、追い上げをかけなければならない。

米国は現在、AI事業で世界トップの地位を占めている。グローバル企業時価総額ランキングは通常、産業の発展の流れを見る重要な指標であり、国の経済力と世界経済の覇権を見る重要な指標でもある。ランキングトップ数社はいずれも米国のIT企業だ。これらの企業は現在、AI事業を全面的に展開中だ。

その他の先進国では、英国も強みを握っているが、これはその高等教育の発展水準の高さと関係している。例えばAlphaGoはオックスフォード大学の研究開発チームが開発。ドイツは産業の基盤が堅固で、産業用ロボットやIoTの発展水準が高い。しかし米国と比べると、トップブランド、中心的な製品が不足している。アジア勢では日本がロボットやリーン生産などでトップの地位を占めているが、全体的な発展の流れやブランドの面ではドイツ同様、リーダーシップに欠ける。

欧州や日本と比べ、中国は世界AI事業の新たな成長源になりつつある。中国のAI発展には全体的に、2つの大きな長所がある。まず、中国には巨大な応用市場がある。ある製品が応用段階に入れば、中国市場はすぐに大量のデータを蓄積できる。AI時代において、データは命、競争力だ。ゆえに中国は一部の技術分野でリードしていないが、これらの技術をすぐに市場の応用分野に導入することで、データ資源を作ることができる。次に、中国には数多くの科学研究チームがある。多くの科学研究者が近年、AIの発展に目を向けている。高い学習・革新力により、中国は追い抜くための基礎を固めており、将来的にAI技術の相対的に低い地位を高めることだろう。(筆者:上海市中国特色社会主義理論体系研究センター研究員、華東政法大学教授)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月29日

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