古代粘土板、バビロニアの学者が三角法を発明か

古代粘土板、バビロニアの学者が三角法を発明か。

タグ:バビロニア 三角法

発信時間:2017-08-28 13:52:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 古代粘土板「プリンプトン322」の最新の解読によると、古代バビロニアの学者はギリシャの数学者よりも先に、先進的な三角法を発明していた可能性が高い。ニューサウスウェールズ大学の数学者であるDaniel F.Mansfield氏とNorman Wildberger氏がこの理論を打ち出した。関連論文はこのほど「Historia Mathematica」に掲載された。

 

 両氏によると、この粘土板は数学の発展への理解を示している。そのため彼らは同分野の現代の仮説を見直す必要があるという。

 

 この粘土板は縦3インチ、横5インチほどで、紀元前1822−1762年に作られたと推定されている。米国の考古学者と外交官のエドガー・バンクスが、1920年代にラルサ(イラク南部)で発見し、その後ニューヨークの出版業者ジョージ・A・プリンプトンに売却した。この出版業者はさらに、コロンビア大学に寄贈した。

 

 粘土板には4列・15行の楔形数字が刻まれており、ピタゴラスの定理にちょうど合致する。一部の研究者は近年、この粘土板が三角法使用の証拠であると推測し始めている。さらに一部の研究者は、当時の教師が数学の知識を教える時に用いたものと判断している。

 

 上述した両氏は、彼らの解釈が正しければプリンプトン322は単なる最も古い三角関数表であるだけでなく、世界で唯一完全無欠の三角関数表であると指摘した。また彼らはこの三角法の表が、人々が現在使用しているものと異なっていることにも注意している。これには角度や近似値が使用されていない。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年8月28日


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