CCGの王主任によると、中国は世界で最大のアメリカの貿易パートナーであり、アメリカに投資する中国企業が用いる方式はM&A。アメリカ企業に投資することで中国企業の知名度を高めることがその狙いと見られる。ただアメリカ国内で保護主義傾向が高まっており、法律面でのリスク管理を強める必要も出てきている。
CCGの統計によると、2016年1~6月の中国企業の海外M&A件数は456件だったが、7~12月は316件に減少。上半期に盛り上がり、下半期に減少傾向に入った。その上半期には中国企業の「海外進出」が強まった時期。ハイアールのGE家電部門、中連重科のテレックス、アリババのラザダグループ、海南航空の米イングラム・マイクロ、中国重慶財信企業集団のシカゴ証券取引所の買収など、中国企業の海外投資に拍車がかかった。CCGは「企業の研究開発技術能力向上、海外市場の販路拡大、ブランド力のアップなどが中国企業の海外投資のメインエンジンとなっている」と分析している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月11日