英BBCのドキュメンタリー番組『Civilisation』(文明の軌跡)の最新版が放送された。3月2日の第1回に、四川省の三星堆文物が2分間にわたって登場し、神秘的な青銅面具や青銅人頭像などの文物は古代エジプト、マヤ文明などと共に世界文明の歩みと栄光を示すとみられる。
『Civilisation』は1969年に誕生したBBC最初の芸術をテーマとしたドキュメンタリー番組。2015年末、BBCは最新版を制作すると発表した。元の作品は西洋のビジュアルアートを中心に西欧で撮影したが、今回はさらに広い範囲にスポットを当てている。制作チームは6大陸の31カ国を訪れ、古代から現代までの東西の500点以上の文物とアート作品を整理し、「芸術」の面から「人類創造の起源」「芸術の鑑賞方法」「世界の文明の歩み」を模索した。
2016年7月24日、制作チームは広漢三星堆博物館を訪れた。博物館の朱亜蓉副館長によると、制作チームは1週間で青銅縦目面具、金面を被せた青銅人頭像、青銅人面具、銅獣首冠人像など10点以上の文物を撮影した。3月2日の第1回で、司会者は人類の起源から話し、シリアのパミール古城遺跡、メキシコのエル・カスティージョ・ピラミッド、ヨルダンのペトラ古城など世界各地の文明遺跡を紹介。うち、三星堆遺跡は37分の頃に2分ほど登場した。
司会者は1986年の三星堆の2カ所の祭祀坑の発見について述べ、坑内に重なった象牙などの写真から、当時の三星堆は驚くほど栄えていたことがわかると話した。学術界は三星堆で出土した様々な形、スタイルの神秘的な青銅面具に関心を示している。わずか2分の間に、司会者は三星堆で出土した莫大な数の驚異的な青銅器はかつて古蜀人の祭祀品だった可能性が高く、一部の青銅器に使用した跡もあると紹介。ただ、三星堆に関する文字記録はまだ発見されておらず、祭祀坑から大量の青銅器が出土した理由はわかっていない。
『Civilisation』は計9回で、1回の放送は1時間。三星堆は再び登場し、古蜀文明と中華文明の世界文明の歩みにおける独特な魅力を示すとみられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月18日