過去、物流業は労働密集型産業とされていたが、2018年に無人倉庫、ドローン、自動運転車などの「ブラックテクノロジー」が次々と労働力に代わり、多くの物流企業が科学技術の「軍備競争」を展開し、無人の時代がスタートした。
ECの配達が速くなり、物流業も大きな変化を迎え、物流業の1日あたりの宅配物取扱件数が1億件になり、無人物流が業界のトレンドになった。北京商報社と西街伝媒が共催する2018(第4回)インターネット+物流構造フォーラムで、専門家と物流企業関係者は「無人技術と物流産業」について討論した。
蘇寧物流研究院の栾学鋒副院長は、全国に1万カ所以上の無人機スマート物流ターミナルを建設し、低空無人機貨物末端配達航路ネットワークを構築し、農村部への配達を速くし、ドローン物流開発業界と共同でドローン業務需給マッチングプラットフォームを構築し、全社会に開放する計画だと述べた。
満幫集団スマート運転事業部総裁、貨車幫CTOの唐天広氏は、「自動運転はまだ初期段階にあり、重要なのは技術の安全性である。多くの企業にシーンとデータがなく、実施方法が正確であるかを実証できる十分なデータもない。そのため、物流企業はシーンと技術を合わせることで、自動運転シーン全体を制限し、外部条件を簡単にできる」と話した。
中通快逓集団華北地区総経理の姜開勇氏は、人力、交通、政策の現状に限りがあり、スマート物流は未来の発展の必然的なな流れだとの見解を示した。物流業の末端配達コストは全体の3割を占め、ドローンを導入することで時間を短縮し、配達コストを削減することができる。企業はスマート物流を通してコストを削減し、輸送能力を備え、人と機械が共同で効率を高める必要がある。
無人物流の監督管理について、中国科学院計算技術研究所の翟冬青シニアエンジニアは、「ロボットと同じようにドローンと自動運転車を管理すべきだが、応用の最も重要な原則は人を怪我させないこと。そのため、ドローンと自動運転車にも『交通規則』や『試運転規則』などの法規が必要」だと提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月1日