第1回中国・天泉湖天文フォーラムが15日、江蘇省盱眙県で開かれた。中国の500メートル口径球面電波望遠鏡(FAST)チーフ科学者で中国科学院国家天文台研究員の李菂氏はフォーラムで、「中国の天の眼」と称されるFASTは2年のテスト作業を経て新たに44個のパルサー惑星を発見し、2019年下半期に検査を終えて全国の天文学者に開放される見通しだと話した。
パルサー惑星の研究、物理学の多くの重大問題を解決
李菂氏は、「今年2月に史上最も暗いミリ秒パルサー惑星の1つを確認した。このパルサー惑星は他国が望遠鏡を使っても見えなかったもので、FASTの感度が高いことを証明した」と述べた。
電波パルサーを探し、発見することがFASTの主な科学目的である。パルサー惑星は恒星の変化と超新星の爆発によって生まれ、周期的なシグナルを発することで知られている。1967年にパルサー惑星が初めて発見されてから50年間で、人類が発見したパルサー惑星は2700個に上る。