フランス通信社は11月19日、「中国の若者にストリートダンスが人気 しかしヒップホップ文化は一定の規制受ける」という見出しの記事を掲載し、子供たちは習い事に時間を取られ、小学校に上がる前の児童でもそのような状況だが、中にはストリートダンスという驚異的なものを学ばせる保護者もいると伝えた。
北京市中心部のストリートダンス教室では、子供たちがリズムに合わせて先生の真似をしながら上下に飛び跳ねている。真面目に練習する子もいれば、笑いながら遊び感覚でする子もいる。4歳の息子に今年からストリートダンスを学ばせているという劉麗さんは、「子供に外向的になってほしい。最近の子供は度胸がない」と話す。
中国では3歳以下の子供は英語やピアノなどを習うことが多い。他の子供と競争するには真剣にやる必要があるためである。しかし、劉さんは息子に別のものを与えたいと考える。恥ずかしがり屋の息子は大勢の中で不自由に感じることが多く、「活発で、心配がなくなるようにしたい」と劉さん。
ストリートダンスは今世紀初めに中国に根付いたが、最近になってこの文化は徐々に主流文化になりつつある。『這!就是街舞」などのスター審査員が参加するストリートダンスコンテスト番組が放送されてから、ストリートダンサーが注目を集めるようになった。
劉さんはこのような現代的ダンスを内向的な性格を治す良薬だと考えるが、他の人は臀部の運動だと考えている。中にはライフスタイルの一種で、伝統社会の価値観を離れ、自分を見出せると考える人もいる。
「全ての保護者が娘を立ち居振る舞いのしっかりした子にし、安定した仕事に就き、結婚して子供を産んでもらいたいと考える」と話す25歳ダンサーの亜馨さんは、今年5月に朝9時から夕方5時まで勤務する政府機関の仕事を辞め、北京に来てプロのストリートダンサーになった。彼女の両親は賛成しなかったが、「生活費を負担させないため、自分がやりたいことをしても彼らに迷惑はかからない」と亜馨さん。
しかし、このブームはストリートダンス文化の台頭には繋がらなかった。タトゥーと大げさなファッションが中国社会で不適切と考えられているためである。多くのダンサーがダンスルームで練習しており、統計によると、国内に5000カ所以上のストリートダンススタジオがある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月25日