仏メディア:中国が漢方薬の海外普及を加速化

仏メディア:中国が漢方薬の海外普及を加速化。

タグ:中国 漢方薬 海外普及

発信時間:2018-11-25 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   フランス通信社は11月21日、「中国が漢方薬の新市場を模索」という見出しの記事を掲載した。薬を取りにきた人たちが処方箋を持って病院で長蛇の列を作り、草薬の匂いが漂う。これは上海市内の某病院の普段の様子である。伝統の漢方薬は中国で非常に人気がある。76歳の林さんは、漢方薬は価格面だけでなく、効き目もあるため気に入っているという。入院中の51歳女性の王さんは魚屋をしており、以前、西洋薬を飲んで肌にアレルギー反応を起こし、漢方薬を2カ月飲んで症状が収まった。

 

 中国では、伝統の漢方薬は医療保障の対象になり、価格も西洋薬より安い。西洋薬市場の対外開放が進んでいるが、上海の某コンサルタント会社の責任者は、「漢方薬の割合は今も高く、安定している」と話す。

 

 漢方薬の輸出を拡大するため、中国政府は世界範囲で漢方薬の受入度向上と現代化を進めている。北京は世界保健機関において漢方薬の重要な一部となっており、世界保健総会は2019年に同機関の新版『国際疾病分類』を作成する予定。また、新たに盛り込まれる伝統の漢方薬に関する項目は第26章に記載され、この章節は主に伝統医学の分類体系を詳説する。

 

 しかし、2400年以上の歴史を有する漢方薬が世界進出する上で大きな試練もある。同じ疾病でも、漢方医の医師は患者の体質や病状に基づいてそれぞれに合った調剤と投薬量を決める必要がある。上海の某病院の直腸科医師は、「漢方薬での治療は絵を描くようなもので、一筆一筆が唯一のもの。一方、西洋薬での治療は写真撮影のようで、使用するやうひんは標準化されている」と話す。

 

 これこそが漢方薬が海外で克服しなければいけない課題である。西洋医学は多くの患者の体に全く同じ薬を使用するため、両者で臨床実験も異なる。そのほか、漢方薬は十数種類の薬を配合し、各薬材同士でどのように作用し、効果が出るかを科学的に証明するのは非常に難しい。また、多くの動物由来材料が近年になって合成物で代用されている。野生動物保護の面から漢方薬のイメージが悪くなる恐れがあるためである。

 

 漢方薬を試みる数少ない西側企業の中で、フランスのある会社は自信を持っている。同社は中国の薬品会社と共同で性質が同じで調合が安定した新漢方薬を開発し、人工知能(AI)技術を使って各薬物の治療効果を研究している。


 上海の某病院の医師は、「医学は若い学科で、未知の分野が多く存在する。漢方と西洋医学の技術を組み合わせたら、治癒率も上がるに違いない」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月25日


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