2013年、アマゾンのジェフ・ベゾスCEOはテレビ番組『60 Minutes』のインタビューで、アマゾンは5年以内にドローン配達を実現すると予言していた。2018年の終わりが近づき、年内実現は不可能となった。
5年前、ベゾス氏はテレビ番組『60 Minutes』でアマゾンが極秘開発したプロペラ8枚のドローンを紹介し、アマゾンの物流倉庫から16キロ圏内で重量2.3キロ以内の商品をドローンで配達する計画を明かした。実現時期について聞かれ、ベゾス氏は「アメリカ連邦航空局(FAA)の認可が必要なため時間がかかる」と答えたが、自分は楽観主義者であり、4~5年でドローン配達を実現できると語った。
ベゾス氏は当時、多くの試練があることを認めた。中でも安全は最大の課題である。ドローン落下により地上に死傷者が出る、または民間機との衝突による航空機事故の発生などを考慮し、各国の管理部門は慎重姿勢を維持し、軽率に許可できないでいる。FAAの規制は他国より厳しく、ドローン応用を推進するようになったのは2017年にトランプ氏が大統領に就任してからである。
アマゾンは2016年にイギリスでPrime Airのドローン配達サービスを試験的に開始し、米国で実験許可を取得したが、米国本土ではPrime Air業務をスタートできないでいる。今年夏、FAAは10項目の州・市政府における配達、農業、公共衛生などへのドローンテストを許可した。インテル、マイクロソフト、Uber、FedEx、アップルが選ばれたが、アマゾンとDJIは落選した。
FAAは最近、DJIなど数社のドローン業者に対し、特定空港付近での飛行を許可した。11月下旬、国際標準化機構(ISO)は初のドローン使用の国際標準草案を公表した。2019年に正式採用される見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月9日