春節期の大作映画の激しい競争が終わり、興行収入は2018年春節期を上回る58億元に達した。硬貨の裏表と同様、今年の春節期は見所のほかに映画チケットの値上げという動きもあった。値上げは利益増加となったのか、それとも映画の質の「試金石」となったのか。
春節期に一部の映画館が値上げ 口コミで分化が加速
今年の春節期は8作が上映された。うち、『流浪地球』は6日間の興行収入20億元で首位に立った。2位は『瘋狂的外星人』、3位は『飛馳人生』。映画の内容のほか、チケットの値上げも注目を集めた。
「灯塔専業版」の統計によると、2019年春節期のチケット価格は平均44.62元で、18年春節期の39.72元より12.3%上昇し、2014年以来最大の値上げ幅となった。
映画配給に従事する袁昕雨氏は、「今年の春節に三線・四線都市の映画館はチケット価格を2倍に値上げしたが、春節期の短期的な値上げで、ずっと続くことはない」と話す。
安徽省安慶市の某映画館は旧暦1月1日の『瘋狂的外星人』のチケット価格を60元にしていたが、現在は37元前後となっている。安慶市民の李金龍さんは、「家族3人で春節に映画を観ると200元近くの出費になり、動画サイトの年会費に相当する」と話す。
値上げと同時に、今年の春節期は口コミが興行成績に影響するという現象が目立った。『流浪地球』の1月1日の興行成績4位から一気に順位を上げ、春節期の興行収入トップとなった。一部の作品は可もなく不可もないという成績だった。