中国映画市場の低迷に伴い、三線・四線都市は興行成績の「主力」となっている。光大証券の孔蓉研究員は、実情を見ると、三線・四線都市の映画鑑賞ニーズは変化が大きく、値上げ後に一部の価格に敏感な消費者は映画鑑賞を断念した可能性があると話す。
李金龍さんは、「以前は2~3作を見ていたが、今年の春節期は1作しか観なかった。当然、口コミが良いものを選ぶ」と述べた。
質の高い映画こそが映画市場発展の基本
映画館が春節期に値上げすることは理解できるが、合理的な範囲内でなければいけない。2倍の値上げは目先の利益だけを考えた行為で、市場に影響する」と袁昕雨氏。
今年は春節期のチケット価格値上げが注目を集めただけでなく、海賊版問題もあった。某中古品サイトで「映画」と検索すると、「上映中の映画」がヒットした。1元を支払うだけで『流浪地球』や『瘋狂的外星人』など春節期の人気映画の内容を見ることができる。
業界関係者は、「海賊版を取り締まるには消費者の自覚が非常に重要。チケット価格の高い映画を見たくなくても正規版を観る方法は多くあり、安いチケットを事前に購入する、上映期間が終わってから動画サイトで正規版を観るなどできる。また、映画業界の高生産・高品質の映画こそが映画市場の発展の基礎」だと話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年2月23日