ノベルティグッズの開発において、ビッグデータ、仮想現実(VR)、3Dプリントなどのハイテクが広く応用され、伝統的な文化博覧機関に実現困難な効果をもたらしている。
天猫運営事業部の家洛総経理は、ビッグデータは博物館の的確なIP開発をサポートすると話す。例を挙げると、中国国家博物館フラッグシップショップの開設当初、商品はアート類の飾り物が中心だったが、ビッグデータ分析で若い消費者はより豊富な種類を好み、しおり、セロハンテープ、マグネットなどのコンパクトで実用的なノベルティグッズが人気であるとわかった。中国国家博物館は消費者のニーズに基づいて新商品を開発し、良好な効果を上げ、しおりの月間販売数は2000個に上る。
殷秩松氏は、「博物館は豊富な文化資源を有し、インターネット会社は先進技術を有し、分野を超えた提携で優位性を補完し合い、文化クリエイティブ業の質の高い発展を促すことができる」と話す。アリババ、騰訊、百度などのインターネット大手も文化博覧分野の将来性に目をつけ、積極的に進出している。「インターネットは多くのシーンと博物館の歴史文化背景を融合させデジタル生活を充実化する。博物館にとって、有力な集客措置となると同時に、ユーザーにも多彩な体験をもたらす」と殷秩松氏。
『新文化クリエイティブ消費トレンド報告』は、今後の博物館ノベルティ市場はより大きな経済価値、より深い文化的要素、より優れた文化体験、より高い産業生態、より完備された産業チェーンを有するとした。
殷秩松氏は、「博物館は文化の富鉱であり、伝統文化のIP形成により、中国のノベルティグッズは若者の心をつかみ、海外の消費者からも人気を集めることができる。これは文化の自信向上にとって重要な意味を持つ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月1日