中国衛星ナビゲーションシステム管理事務室の楊軍副主任は4日に上海で開かれた第8回宇宙技術イノベーション国際会議で、2017年末から、北斗3号システムの構築は超高密度の打ち上げに入ったと紹介した。北斗システムは世界にRNSSサービスを提供し、軌道衛星は39基。年内にさらに5~7基、2020年に2~4基打ち上げ、北斗グローバルシステムの構築が完了する見通し。
楊軍氏によると、北斗システムはイノベーション発展を原動力としてきた。イノベーションを通して技術発展を推し進め、衛星搭載原子時計は3レベル向上、衛星測位の精度は安定して向上。機能拡張を通して世界のナビゲーション測位の性能とエリアのショートメッセージ通信能力の基礎を引き上げ、世界ショートメッセージ通信、国際捜索救助、衛星航法補強、高精度単独測位などのサービス能力を高め、世界の宇宙技術に「中国の知恵」を貢献した。
イノベーションは応用産業の発展も促した。高品質低価格の北斗チップは28ナノメートルの時代に突入し、地盤構築を通してシステムを補強し、全国一律の上質で高精度の通信サービス提供を実現。また、業界と地域の模範となり、北斗産業生態の良好な発展を促した。
楊軍氏は、「北斗システムは協力開放と資源共有を堅持している。まず、GPS、グロナスと互換操作を実現した。北斗ナビゲーションシステムは国際民間航空、国際海事、3GPP移動体通信などの国際組織に加入し、グローバルサービスに急速に溶け込み、世界の衛星ナビゲーションに中国の力を貢献した」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月5日