東京ゲームショウ2019で、次世代5G通信は多くの人を引きつけ、没入感があるゲーム体験に期待が寄せられた。5Gのデータ伝送速度は4Gの100倍で、低タイムラグ、躍動感のある画像の閲覧が可能になる。業界専門家は、これは拡張現実(AR)と仮想現実(VR)ゲームの質を大幅に向上させると見ている。バーレーン出身の23歳ゲームデザイナーのウマル・アルシジさんはNTTドコモのブースで格闘ゲーム「鉄拳」を体験し、「このゲームは非常にスムーズで終始反応が速い」と話した。日本の大手通信業者である同社は今年、ブースに5G基地局を設置し、高速通信を使用できるようにした。
「私の国には5Gがなく、4Gしかないため、高速を体験したいと思った」と話すアルシジさんはeスポーツのプロ選手でもある。彼は、プレイヤーはより素早く反応でき、eスポーツの勝敗を左右する要素になるかもしれないと話した。
米国と韓国の一部地域は商用5Gサービスを開始し、2020年に日本もサービスを開始する。ゲーム以外に、この技術は自動運転や遠隔医療手術などの分野にも応用される見通し。AR版ゲーム「ストリートファイターV アーケードエディション」もNTTドコモのブースで人気を集めた。
同じブースでは日本、中国大陸、中国台湾の12社のゲーム会社、およびその他の業種のチームが『バトルロイヤル』スマホゲーム対戦を行なった。5G通信が複数人で遊ぶオンラインゲームにスムーズな同時接続をどのように提供するかを主に紹介した。
NTTドコモ5Gイノベーション推進室室長の中村武宏氏は、同社の目標は通信サービスの提供、ゲーム開発者に上質、高速、低タイムラグのサービスを提供することだと話した。
科学技術会社は次世代通信を顧客を引きつけるチャンスととらえている。中国の科学技術大手の華為(ファーウェイ)は5G通信の専門技術を生かし、スマホゲームプラットフォームを構築し、アップルのAPPストアとグーグルLLCのグーグルプレイに対抗している。華為日本子会社のある役員は、「我々は5G分野でトップクラスの技術を持つため、開発者は華為のプラットフォームを通じて5G向けゲームを率先して提供できる。我々はゲーム開発業社にマーケティング支援を行い、世界40カ国の8000万人以上のユーザーにゲームを押し広める考えだ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月21日