中国が独自開発したデータバンクが「W杯」に優勝、オラクルの性能を上回る。(写真・TPC公式サイトのスクリーンショット)
権威ある機関、トランザクション処理性能評議会(TPC)の公式サイトで発表された情報によると、中国のアントフィナンシャルが独自開発した金融クラス分散関係データバンク「オーシャンベース」が、「データバンク分野のW杯」と呼ばれるTPC-Cベンチマークテストにおいて米オラクル社が9年維持した世界記録を打ち破り、初めて同ランキングを制した中国データバンク製品になった。光明網が伝えた。
中国工程院院士で、コンピュータ専門家の李国傑氏は、これは中国基礎ソフトの重大な進展だと評価した。
オーシャンベースはTPC-Cランキングのトップを占めた、中国企業が完全に独自開発した初の大型データバンク製品だ。その新たなオンライントランザクション処理(OLTP)世界記録は、オラクルの最高記録の倍以上だ。
クラウドコンピューティング分散に基づく次世代データバンクのオーシャンベースは、性能の指標でオラクルなどの従来のデータバンクを大きく上回った。これは中国産データバンクが40年の模索と発展を経て、クラウドコンピューティング時代に追い抜きを迎えたことを意味する。
オーシャンベースはアントフィナンシャルとアリババの事業システム内で広く応用されており、その優れた性能によりここ数年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)支付宝(アリペイ)取引処理システムの守護神になっている。数億人がいつでもどこでもネット通販とモバイル決済を利用できるのは、オーシャンベースの力のおかげだ。オーシャンベースは2017年より、銀行や保険などの金融機関に向け開放されている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年10月8日